映画ストーリー |
1980年、東ベルリンから西ベルリンへの亡命を装って国境を越えようとしていた一人の男性がいた。男性の名はイム・ビョンホ(ハン・ソッキュ)。イムは北朝鮮のスパイだった。銃口を向けられ、そして足を撃たれながらも何とか人に助けられて無事に国境を越えたイムだったが、待っていたのは1週間以上もの拷問だった。しかしイムは『自由を求めて亡命してきただけだ』と言い張った。
その後韓国へ渡ったイムは最初韓国のスパイ教育係で雇われていた。そんなイムは毎日ラジオを楽しみに聴いていた。そこでの生活も2年たち、イムは韓国の人達からも信頼されてきていた。そんな時、韓国国家安全企画という会社の韓国分析センターへ配属され、そしてイムはとうとう潜入に成功した。
そんな時、いつも聞いていたラジオ番組が編成で終了される事になった。慌てるイム。実は、このラジオ番組のDJユン・スミ(コ・ソヨン)はラジオ番組を通して北朝鮮のスパイへ暗号を送っていたのだった。
ある日、イムは会社の上司ペク・スンチョル(チョン・ホジン)の奥さんから女性を紹介された。その女性はユン・スミだったのだ。
2人は交際している振りをしながら情報の伝達をしていた。韓国国家安全企画の会社で知った情報をイムはユン・スミに渡し、そして表向きは心優しい医者をしているソン・ギョンマン(ソン・ジェホ)にその情報をユン・スミが渡す。このソン・ギョンマンが南での北朝鮮スパイのトップだったのだ。
しかし、このソン・ギョンマンが捕まってしまった。そしてソン・ギョンマンは自殺を謀ったのだが、それは失敗に終わり完全には死ねなかった。そのソン・ギョンマンの殺害を命じられていたイムだったが、その命令をユン・スミはイムに伝えなかった。ソン・ギョンマンを殺害した後、きっとイムも殺されてしまうと思ったからだった。何も知らなかったイムは、韓国に潜伏していた北朝鮮のスパイグループから作戦失敗を全てイムになすりつけられていた。裏切り者呼ばわりされてしまったイム。もう北朝鮮へ戻ることも出来ない。イムはユン・スミを強く責め立てた。しかしこの時のユン・スミの言葉で、2人は互いに愛しあっている事に気づいたのだった。
そんな時、ペク・スンチョルはイムがスパイ行為をずっと行っていた事に気づいた。
とうとうイムは、北からも南からも命を狙われるようになってしまった。絶対絶命の中、イムとユン・スミの命は…。 |